【コラム】ヒト骨髄幹細胞とは?②
2022.04.11
前回のコラムで、
幹細胞は
何由来か
つまり
どの組織出身
であるかが重要!
というお話をしました。
身体の組織はそれぞれ
本業とする役割を持っています。
骨髄は「血液を作る」ことで有名ですが、
それ以外に
修復・再生・創傷治癒・免疫
に関わる仕事を本業としています。
そのため、骨髄由来間葉系幹細胞も
その機能を受け継いでいます。
さらに、骨髄由来間葉系幹細胞が分泌する
サイトカイン・成長因子も
修復・再生・創傷治癒
を促進するプロフィールになっています。
札幌医科大学の本望教授が
「骨髄の間葉系幹細胞は、普段から骨髄から血液中に出て体内をぐるぐると回り、全身の新陳代謝に関わっています。そして傷付いたところがあれば、そこに集まって治す性質がある。つまり、われわれの自己治癒力に関わる存在です。」
引用元:Yahoo! JAPANニュース
と述べられているように、
皮膚が傷ついたときにも、
骨髄幹細胞が血流に乗ってやってきて
治してくれるのです。
その頼もしさゆえに、
骨髄由来間葉系幹細胞は
再生医療の要として
最も多くの臨床研究が行われています。
次回は、骨髄由来間葉系幹細胞が
お肌のエイジングケアに
最も適している理由を説明します。